伝えるために口がある
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=GOAL MAP=
お互い違う人間である
人は慣れてくると傲慢になってしまいやすい生き物。
感謝が減ってくるし、あたりまえと認識してしまう。
勝手に解ってくれていると誤解して、相手に期待を寄せてしまう。
大前提を忘れてはいけません。
「ヒトは言っても理解できないのがデフォ」です。
ここを忘れたり、間違えると、自分でストレス作ってしまうんです。
伝えても誤解されたり、意味わからんと一蹴りされたりする事もざらにあります。
意見が違ったって一緒に居れる事が尊いんです。
それでも目先を合わせて歩める事が尊いんです。
違う事を理解した上で、話し合って妥協点を探せる相手とは、仲良くもなれます。
好きな食事、ちょっとした拘り、持ってるプライド、それによる地雷ポイント。
こうしてくれた方が嬉しい。
こういう事が悲しい。
モヤモヤしちゃった。
感情的に相手を責めるのではなく、理由をしっかり相手にお話しできるようにしましょう。
お話できるようにするためには自己理解が必要になります。
伝え方にコツはありますが、伝えすぎる位に伝えていいんです。
モノにより一瞬で解決するものも出てきます。
このページでは、パートナーとの精神的な絆を深めるための知識をご紹介していきます。
☑Check sheet
■パートナーシップとは?
一般的に「金銭・役務などを出資して共同して事業を営む関係」の事をパートナーシップと呼んでいます。
私が考える人生においてのパートナシップとは「自己理解を深め、よりよい未来を開拓していく力を共に磨いていく」事です。
パートナーシップを深めなくても生きていけますが、深めると今までにない未来へと進んでいく事ができます。
自分の中には無い相手の良さを最大限に生かし、学び、吸収し、最大限に自分と向き合い、変革していく関係。
この文を読んでいて「わくわく」を感じた方は、こういったビジョンに行きたいのだと思います。
相手は鏡と思い、パートナーと接してみてると学びが得られます。
人生で宝になるような、素晴らしい気付きが得られます。
精神的な豊かさ・安定を求めるためには、常に変化変容を受け入れる姿勢がベースにあるのがポイントです。
お互いに人としての器を育て、愛を知るための大修業が、結婚や家族の本質だったりします。
■アサーティブネス
心理学で「相手にも配慮した自己主張」のことを「アサーティブコミュニケーション」といいます。
相手に感情をぶつけるものは
「攻撃的なコミュニケーション」
自分のなかで感情をぐっと押し殺すものは
「受身的なコミュニケーション」
2つの中間に存在する
「アサーティブネスなコミュニケーション」
相手の意見を尊重しながら、対等に自分の言いたいことを表現することは、どの場面でも大切になってきます。感情的に相手を責めないようにするためには、自分が何故そこに怒ってしまうのか、相手を責めてしまうのか、自分の内面と向き合わなければなりません。
自分の感情を言語化し「人に説明できないひと」といいうのは、感情のコントロール力が低く、怒りやすいのです。この言語能力は、いくらでも鍛える事が出来ます。
■人に説明できないひと
形が無いものを相手に伝えようとしても、上手く伝わりません。何故解ってくれないんだ!という気持ちが先に来てムシャクシャしてしまい、結局は感情的になって押し付けてしまいやすいんです。
ぶつけてはいけないとわかっていて、八つ当たりを避けるために口をつぐむこともあります。どちらもお互いのためになりません。
■人に説明できるひと
感情にラベルを張れる人は、悲しかった、嫌だったと感じた自分を否定しません。何故嫌な気持ちになったのかを考え、出来事と感情を切り分けて伝える事が出来ます。
冷静に伝える事ができるため、人にも聞いてもらいやすくなります。
アサーティブコミュニケーションとは、説明ができた上で「よりポジティブなニュアンスを使用して相手に伝える」というスキルになります。
例えば、「私はこれが嫌で悲しかった」ではなく「私はこうしてくれるともっと嬉しい」とダメだったことに目を向けるよりも、改良策の提案をする。
相手が落ち込むかな?という気遣いから、ダメ出しを控える事もポイントになってきます。例え行動が嬉しくなかったとしても、気遣ってくれた気持ちに対して「嬉しい、ありがとう!次はこうしてくれたらもっと嬉しいかも~!」という風に出したりします。
男女共に、伝え方はいくらでも工夫・改善が可能です。
【参考サイト】
相手を尊重し、自分も主張する「アサーティブネス」なコミュニケーションとは?
■鏡の法則
パートナーは鏡というお話をしましたが、自分から笑いかけなければ鏡の中の自分は笑いません。
パートナーの言葉に納得が出来なくても、「それってどういうこと?」と一度知ろうとする姿勢がとても大切になってきます。
【意見が合わない時】
・言ってくれたことを受け入れる
・相手の意見を採用するかどうかは別
・嫌な時間=変化する為の時間と考える
・受け取る/聞く/キャッチボールを意識
・受け取り拒否/否定/言い返そうとしない
カチンとくる時、図星を突かれていたり、相手の主張が自分を否定してきていると勘違いしてしまったり、自分が正しいと思ってしまっていませんか?どうでしょう?
自分が正しい=相手が間違っていると誤認してしまうと、相手の言葉を受け取る事が出来なくなってしまう人が多いのです。
相手も正解、自分も正解。
それは今まで触れて来た環境や経験の違いから来ています。
結婚やお付き合い、家庭というのは「二人で」作り上げる空間です。今までの「単身の価値観」を持ち寄って話し合う事で「新しく構築」をしていく事になるのです。
「自分が正解」のみを貫き通す行為は「二人で」作り上げることを拒絶し、「既存のものを押し付ける」事になってしまいます。
自分から歩み寄る姿勢が、とっても大切になってきます。
※好きな人との愛の育み方です。悪意が発生する場合は別です。
■自分の価値観を伝える
自分の中の価値観。
・金銭感覚
・刺さる言葉
・嬉しいと思う事
・私の機嫌の取り方
・ちょっとした拘り
・浮気判定する範囲
・二人でやってみたい事
・寂しくなるタイミング
・自分が心地よい連絡の頻度
・マスク/ワクチンについての価値観
ふとした場で初めて判明する事もあります。
すべての価値観において、相手に言わなければ解りません。
真っ先にすべきことは【自分の中の理想を手放す】。
長く一緒に居ると「ちょっと引く事」「どうしても理解できない事」も発覚したりします。そんな時には「根本になる指針は同じ方向を向いているだろうか?」という点に注目してください。
例えば、「健康に、楽しく生きたい」という意識がある二人が居るとします。
煙草が好きでやめられない人と、煙草は健康に悪いと思って好きになれない人の場合はどうでしょう?
煙草好きの「楽しく生きたい」部分を優先すると、相手の「健康に生きたい」を阻害してしまうので、話し合いが必要です。
この時「将来的にはやめるための努力」を煙草好きの方が始めるか、煙草を好きになれない人が「こういう場合は吸わないで」と妥協点を出すかしない限り、一緒に居る事は難しくなります。
煙草が好きでやめられない人と、自分は吸わないけど煙草に抵抗が無い人であれば問題なく過ごせます。この場合は、妊娠した時に「やめるか、やめないか」の話し合いになります。
相手によって最善策は違ってくる所が、パートナーシップの面白い所だと言えますね。合わなければ離れてもいいのです。あなたは、常に自由です。
運命の人というのは一人ではなく、実は「何を選ぶか」で決まります。運命の選択権は常に自分が握っています。
【自分の中の理想を手放す】と、ぐんっと視野が広がる。相手の価値観を「新しい・新鮮・面白い」と感じるのか、「合わないかも・行きたい方向と違う」と感じるのかで考えてみて下さい。
口は伝えるためにある。あなたが何を良しとして、どういう時にどういった気持ちになるのか、全く伝えられずに「解るでしょ?」「普通はこうでしょ?」はあまりに無理難題です。
相手に「察してもらおう」とする人とは
「察する事が愛であり、好意だ」と勘違いをしてしまっているのです。結果、今目の前の相手に対して冷たい言動、冷たい選択をしてしまっている事に気付けなかったりします。
ヒトは情報で判断します。
情報量が少ない相手や、ネガティブ情報の多い相手とは長期的なお付き合いができません。苦手に感じていくものです。
実は、「一般的・普通・みんな」は人により異なるものです。使ってしまいがちですが、価値観を伝える事時には1ミリも意味のないどころか悪印象を与える言葉という事を念頭に置き、使わないようにすることをおすすめいたします。
■相手に不満を抱える時
パートナーに不満を持つときには、一定の条件があります。
・思い込み/被害妄想/誤解
・自分のトラウマ/過去の経験
・インナーチャイルド(大人になっても子供の部分)
・相手への甘え
相手の良し悪しよりも、自分の中に問題が隠れている場面が多いのです。パートナーに不満を抱える時は、自分の内面に向き合う絶好のチャンスになります。
他人であれば嫌な思いをしたときに「ウンコ漏れそうなのかな」とか適当に理由付けをして距離を置くと言った事も出来ますが、生活を共にするとなるとスルーしてしまうと、後々大きな溝になってしまう事があります。
どうやって解消するのか?
その方法は、自分と向き合う「内観」作業に詰まっています。
相手が休日にダラダラしている。私はこんなに気を使って動いているのに!という不満。よくよく考えると、気を使って動いてほしいと頼まれてもいなければ、動くのをやめて休んでもいい。
休む選択があるのにそれを選ばず、相手を一方的に悪者にしていた事に気付ける人は、自分で積極的に休みを取り、リフレッシュをすることが出来ます。
そうして心に余裕が出来た状態で、やっと相手に「これやって欲しいな」と甘えたり、「ありがとう」と感謝を向ける事が出来ます。
いつもはやってくれていたのにサボってる!と相手に思う時。いつもやってくれている事へ気付き、感謝を向けると同時に、「自分は出来て無かったな」「相手がやってくれてたから、快適に過ごせていたんだな」と思い知るきっかけに出来る人が、結婚に向いている人です。
こういった事は急には出来ません。
相手と生活する中でお互いに自分を磨いて、気付いて、学んで、習得していくものです。だからこそ、パートナーとは時に自分以上に自分を理解してくれている、特別な存在になるのです。
そこに「当たり前」は存在しません。
パートナーシップを追求する事は、Myルールを明確にし、「相手とのギャップ」を通して「思い込みやブロックを知る」事で、自分自身の癒しにも繋がっていくんです。
パートナーを入口に、柔軟性が身につく事で見える世界が広がっていきます。
■内観ノートを作る
Myルールを発掘する時は、自分の気持ちをノートに書いていきましょう。ムカついた時、困った時、悲しかった事、嬉しかった事。自分の感情が揺れ動いた時にこそ、紙に記述して書き出してみて下さい。
【自己分析で浮き出る事】
・心の癖
・自分の行動傾向
・夢や理想の発見
・大切にしたい価値観の発掘
・身勝手な願望や欲望の発掘
【書き出し方】
①起こった出来事を書く
②伴う感情を書く
③なぜそう感じたか書く
本当はどう思っていて、どうしたかったのかを自分に聞きます。
「今」の私は、こんなことを考えているんだ!それは「過去」にこういう事があったからかな?じゃあ、これからの「未来」ではどうしたいのかな?どうして、そうしたいのかな?「何を得ようとしている」のかな?こういった自分の本質的な部分を順番に探っていって、自己対話を行います。
自分の脳内に近い筆記形式がいいです。箇条書き・絵日記・メモ形式・ポエム・エッセイ調。些細な内容でも大丈夫。
自分にとっての幸せは「他人」の中には無く、「自分」の中に存在しています。パートナーを手に入れたら自動的に幸せになるのではありません。
パートナーとはむしろ、時には試練を引き連れてくる相手なのです。その時々に応じて自らの足で立ち、思考し、選択した結果が幸福に繋がります。相手におんぶにだっこ状態だったり、相手の足元に縋りつくような状態では、選択に責任を持てず破綻していきます。
間違っても「そういう経験も必要だったよね」と変換できる人は、その経験で何を得たか認識できるものを多く持っています。「何を得たか」気付くための作業が、筆記開示による内観ノートになります。