夫婦円満を目指すための項目
共働きと出産
=GOAL MAP=
共通認識を合わせる
いくら共働きが主とは言え、その環境が成立するのは、結婚から「妊娠するまで」です。
結婚を視野に入れるのなら、男女共に最初に頭に入れておかなくてはなりません。
産後仕事をやめ、すぐに働きに出ないことを「共働き詐欺」と言う恐ろしい男性がたまにいますが、違います。
「子育て」は「仕事」をすることとは違う「別ベクトルの負担」かかるのです。
立派な役割です。詐欺ではありません。
むしろ共働きかどうかは関係なく、❝男性も❞率先する立場のモノです。
替えが効かない「共同事業」なんです。
何の為に産休があると思っているのか、遊びに出かける男性もちらほら居らっしゃいます。
子供と接する時間を取らない夫は、「親」になる貴重な機会を自ら棒に振っているのです。
子供に真剣に向き合っている妻との温度差が、どんどん広がっていきます。
本来二人用の課題を一人で背負わなくてはならなくなると、愛情も枯渇していくのです。
「産休」というのは会社から見た休みであって、「社員のためのバカンス」ではありません。
「父親としての奉仕活動への参加券」と考えるくらいでちょうどいいのです。
先に「母親としての奉仕活動」をしている妻を労い、子供と触れ合う事で親になる時間が生まれます。
お金の心配、生活への不安、プレッシャー。あると思います。
しかし、それを理由に「出来ていたことを出来なくなるくらい、体を痛めてまで産んだ相手」を責める人はおかしいのです。
女性であってもそうです。自分の求める完璧なサポートが得られる人は、一握りです。
相手が理解を示してくれていても、現実問題として手が回らないこともあります。
自分ではコントロールできない程、ホルモンバランスが乱れたりもします。
最初に「当たってしまう時は私に余裕が無い時だから、そうなったら寝かせて」と対処法を男性に先に伝えておくことも、妻の役割として大切になってくると私は思うのです。
普通の女性は「産後すぐに働きに出るれる肉体を持つ」スーパーウーマンではないからです。
普通の男性は「産後すぐに働きに出れるようなサポート」ができるスーパーマンではないからです。
若ければ回復が早いとはいえ、年齢を重ねていれば体にかかる負荷は尚更です。
ただでさえリスクのある出産。
産後の肥立ちに対し、男が「自分は女じゃないからわからない」と理解を投げる瞬間とは、女性の体がどんな状態か、思いやる心を投げるウォームアップ時です。
わかると都合が悪いから「理解できない人」になる場合と、具体例がなくて「どう行動したらいいのかわからない」場合があります。
女性は男性に「こういうリスクがあって、こういう場合はこう動いてほしい」という所まで、説明する力と知識をつけていく方が安全になってきたりします。実際に体験してみないと解らない部分があるにも関わらず、若干の先回りもしておく事が必要になってきます。
パートナーと一緒に調べるのもいいです。
行動においても「こうしてほしい」が伝えれるように、女性は早めに出産や育児の知識は持っていた方が安心です。
男性側は「やっぱりこうして」と変更があっても、さっきと言ってる事が違うとイラつかないように意識してみてください。なぜイラつくかというと、「相手の方ができる」と思いがちだからという事があげられます。
違うのです。女性も実践してトライ&エラーを繰り返している最中にいます。
初めてで手さぐりであればあるほど、当たり前の事なんです。
そして、個体差が存在するものです。
よその家庭は自分の成功例にはなりません。
家庭は二人で作るものです。
あいつの奥さんは、そんなにつわりも酷くなかった。
ちゃんとご飯用意してくれていた。
あの子の旦那さんは、早めに帰ってサポートしてるって言ってた。
仕事も家事もしっかりこなしながらしなきゃ…。
こいういったものは、不要概念です。
同居問題にもこのような側面はあります。
同居のヤバさは「妻と夫のあたらしいルール作り」をして仲を深めたりする時間に
「外部が旧ルールをぶちこんで、夫婦円満に生かせる超貴重な機会を潰す」という問題点にあります。
実家だろうと、よその家庭。
「よその家庭は参考にしかならない」これ大前提に考えるのがコツ。
【こんな父親は嫌われる】
男が「父親」になることを拒否する第一歩が、「男だから解らない」。
勉強しましょう。
授乳の吸引力で乳首切れます。出産で骨盤が砕けたり、強いストレスにより脳ミソが縮小し、物忘れが激しくなったりします。膀胱炎や尿漏れ症状も一般的です。物理的に短時間の授乳間隔で強制寝不足拷問。
妻のケア無しに信用と愛情を手に入れられる訳がありません。
産後にスレとなるには理由があります。直視する勇気が必要です。
「子供は勝手に育っていく」という思い込みは、女性に「過度な負担」がいきます。何故かと言えば、自分のツケを女性に払わせる事になるからです。オムツの変え方、年齢に見合った遊び方、箸の持ち方、感謝の示しかた、母への父の態度。子どもはよく見ていますし、教えることもたくさんあります。
親としてできることがわからず、甘い蜜だけ吸っていればいずれ破綻します。
具体的な家事育児を身に付け、確認しながら取り組みましょう。
言ってくれればやるのに、では足りないことが多いのです。
【こんな母親は苦労する】
女性も、実際産んでからこんなに大変なの!?と発覚することは多々あります。
知らない人が大半です。勉強の場が無いからだと思います。義務教育で教えた方がいい内容ですね。
産前産後の恨みは一生。
セックスより寝たいと思うくらい追い詰められる妻に対し、家事育児をあまり引き受けずに体を求めるパートナーは、かなり気持ち悪く映るようになってしまいます。子供を安心して任せられるような夫であれば、寝る時間を確保することも出来ます。
ここに至るために、男性と一緒に調べるだけでは足りません。
調べながら、「この場合はこうしてほしいな」「これ出来そう?」などと、できる限り自分の事と捉えられるように相手の意見や頼める範囲を確認しながら、勉強していく時間が必要になります。
そして、頼れる機関をしっかり把握し、無理せず活用していきましょう。
夫を第一の頼れる機関にしていくためにも、家事参加や育児参加を求める事は、共働きにとって正常な事です。
職場復帰を目指すのであれば「どちらがどういうタイミングで子の保育お迎えお見送りをするか」という所まで、しっかりと話し合っての配分が必須になります。案外男の人はこういう所まで考えていないので、女性側から持ち掛けて行った方が確実だったりします。
【男性へ】
旦那さまが奥さまを愛していれば
その子供も愛される。
結果的に子供が、将来誰かを愛し愛されることのできる人になる。
子供が出来たらいつまでも「甘える側の子供」で居ては、家庭として成り立っていきません。
「奥さんの一番の協力者」を目指していく、いわば頑張り所なのです。
ここで協力すればするほど、老後の関係値にも響いてくると思っていいです。
時には「仕事をする事」より「育休を取って奥さんを寝かせる」事の方がずっと喜ばれます。
妻との絆作りを意識してみるだけでも世界は変わります。
出産前後に妻にしたことは、良いことも悪いことも一生引きずると思って下さい。
良いことを一生引きずって貰えるように、お互い協力していく事が大切です。
女性がダウンしている時に、「ご飯まだ?」とか「お風呂は?」とか言ってしまう人にならないように心の器を広げる絶好の修行イベントなのです。
「俺も疲れてるのに…」ではないのです。
赤子ではないのですから、自分でやる事が非常に重要になってきます。
一緒に赤子を育てるのですから、愛情を妻に向けて「ご飯いる?」「お風呂入れる?沸かしておくね」位で丁度いいのです。
心理学の研究では、家庭第一で動く男性の家庭内幸福値が上がることで
仕事のパフォーマンスも上がり、収入の増幅に繋がったという結果も出ています。
とはいえ「自分ばっかり頑張れって?」と不満を感じる人もいらっしゃるかもしれません。
妻も頑張っているのです。一緒に頑張っていけばいいのです。
ピークは3か月。長期的には大体3年(母乳卒業)間程の期間です。
我が子を育てている上、一生続く訳ではないのです。
父母共に、子育ては人として器を広げる訓練でもあります。
☑Check sheet
■夫と妻の『絆』作り
・夫婦の問題はふたりの問題
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【愛情の図式】
夫が妻に尽くす
↓
夫からの愛を感じる妻が子供に尽くす
↓
幸せそうな母を見た子供が父を好きになる
(妻が夫を家庭内で立てるようになる)
——————————————————
・強がる女性を弱くする男がいい男
・女性に時間を与え、女を捨てさせない夫
・女性は孤立しない限り強くあろうとしない生物
女性はコミュニティの中で私が一番になる!という特性や性能/思想を持っていません。男性が出来ることを女性が出来ると思ってはいけません。男性でも出来ない事ならなおさらです。
女性にも言えます。夫に上手く頼れない女性と言うのは、男性の自信を喪失させます。また、家計を支える役目になるだろう夫に当たりすぎないように、日記をつけるようにしてみるなど、感情を吐き出せる手段を多数持っている必要があります。
■こんな男女は失敗する
・心の傷に過剰反応
・相手を疑ってしまう
・相手を批判してしまう
・相手の不足に目が行く
・自分の正義を主張したい
・子供の言葉を聞く姿勢が無い
■関係の改善策
・相手を信じる
・共同で学び合う仲間だと思う
・心の傷より愛を与える言葉を伝える
・理解する姿勢を向けて話を聞こうとする
・感謝を伝えやってくれている事に目を向ける
・どうしたら相手が幸福を得られるか向き合う
■共有事項の確認
・妊婦健診
・ベビー用品
・育休について
・子守りの仕方
・産婦人科の病院選び
・困った時の連絡方法
・性教育の方針について
・保育園/幼稚園の下調べ
・入院に必要な物について
・仲直りの方法を決めておく
・子供の抱き方などの知識吸収
・母体の仕組みとダメージの勉強
・妻の職場復帰のタイミングの相談
・国や自治体の受け取れる手当を調べる
こまごまとしたものは他にもあると思いますが、一緒に進めていった方が安心できる、ざっくりとした項目はこちらになります。
■頼れる先の確保
笑って「おかえり」と出迎えたい気持ちを妻が持っていても、疲労や鬼タスクに追い詰められてそれが叶わない時期は出てきます。夫が支えたくても、収入を減らすわけにも行かず、ままならないこともあります。補助できるものに積極的に頼りましょう。
・食洗器
・ルンバ
・シッター
・電子レンジ
・乾燥機付き洗濯機
・ハウスキーパーや家事代行
・宅配飯/惣菜/レトルトなど
【身内に頼る】
妻が望んだ場合の実親になります。ご両親と不仲な場合もありますので、本人の希望を最優先にしてください。子育てとは二人で作る家庭の延長です。あんまり頻繁でも人により夫に少々窮屈な思いをさせてしまう事も懸念点に入れつつ、ヘルプと考えるといいでしょう。
【産後すぐの里帰りについて】
期間と共に、こちらも話し合いが必要になってきます。あまりに実家に頼りすぎて、旦那さんと子供のふれあい時間を削ってしまう事も良くありません。母体の回復を目的とした「安静」を最優先にしつつ、お互いに良いと思う状態に落とし込みましょう。
【最終手段】
義父母です。これ、真っ先に提案に持ってくる男性が時々いらっしゃいます。お金も使わなくていいし、親も喜んでくれるし…って、全く妻の事考えていないのはNGです。妻視点では、気を遣う他人であることが多いです。
妻の方から「頼りたい」と言って来た場合を除き、義父母ではなく二人で解決する方法を選びましょう。
■ふたりのお仕事
両親の仲が悪いと、子供にとって多大なストレスを与えてしまいます。それを回避するためにも、いい関係の構築を目指す事は、立派な親の仕事です。
・金銭的問題の話し合い
・子守りの方向性について話し合い
・職場復帰の話し合い(時短勤務など)
・共働きにより出てくる問題の洗い出し
・園の送り迎えの担当/分担について
・一人の時間について(美容室行きたいなど)
・食事について(離乳食と大人飯を作るのは大変)
【お互いの機嫌を損ねない方法を決める】
例えば…
・要望に変更があっても怒らない
・上手く言えない事は手紙にする
・出来る限りでお互いの要望が叶う時間を交互にとる
・限界時はとにかく寝たいとか最優先事項を伝えておく
■母体に起こる変化
個体差はありますが、大なり小なり襲い掛かります。上げたもの以外にも症状が出る事がありますので、是非調べてみて下さい。
【妊娠期間の女性のリスク】
・頻尿/便秘/痔
・腰や背中の痛み
・貧血になりやすい
・動悸/息切れ/お腹のハリ
・ホルモンバランスの乱れ
・静脈瘤/妊娠高血圧症候群
・ホルモンバランスによる精神的乱れ
【出産後の女性のリスク】
・抜け毛
・尿漏れ
・腱鞘炎
・体系が崩れる
・子供中心の生活
・乳腺炎/乳頭亀裂
・骨盤とお股の損傷
・一時的な物忘れの発症
・産後はうつのリスク増大
・ホルモンバランスの乱れ
・感情コントロールが難しい
・友人関係を維持するのが難しい
・交通事故全治8か月相当の大怪我状態
・好きなファッションやメイクができない
・寝不足や体の損傷により無理すると命に関わる
【産後】お母さんの体や心に起こる変化|回復を早めるための過ごし方とケア方法
出産後の体の回復にはどれくらい時間がかかるの?出産後の女性の体について理解しておこう! | ヨガシェルフ
他にも色々とありますので、パートナーと一緒に調べるのがいいと思います。
【影響たっぷり!産後うつ!】
妻に起こる悲劇を書き上げた訳ですが、これを支えるために家事は一通り、夫一人で完結できる事が求められます。産後鬱を回避するために、夫にも出来ることがあります。
永遠続く訳ではなく、この期間だけなのですから「俺だって忙しい」とか意味のない事をいう事はやめましょう。妻のボロボロ状態が目に入っていないのは、パートナーとしての姿ではありません。
▽夫が出来る事▽
・黙り込まない
・理解者/協力者になる
・妻のペースに合わせる
・こまめに妻を休ませる(主に睡眠)
・妻から赤ちゃんの話を聞いて労う
・一緒に子供について考える時間を作る
・出来るだけ早く帰って不安を軽減させる
・家事/子供の育児参加、出来ることを積極的にやる
子育て中の妻の仕事を減らす目的は
「妻に自分の時間を与えること」です
▽妻が気を付けないといけない事▽
・忙しい朝時間の感情爆発
・なんでも一人でやろうとしない
・夫にやってもらう範囲を増やす
・部屋が汚くても死ぬことはないが休息がないとメンタルが死ぬ
▽二人でやっていく事▽
・相手を否定しない
・分担体制についての話し合い
・たわいのない会話を大切にする
・会話に必ず答えを出そうとしない
夫の「無知」が夫婦関係を壊す ―産後うつ、産後クライシス、産後の性生活…夫が知っておくべき産後の妻についての「知識」
■産後レスと産後うつ
【産後の妻の仕事】
24時間残業アリアリフルタイム育児。
授乳/沐浴/おむつ交換/2~3時間ごとに泣いて起きる。
愛嬌たっぷり、要望察しろ、言葉通じない全力モラハラ上司に1日中対応しているようなものです。我が子可愛さのフィルターがかかっていても、「疲労」「睡眠不足」「不安」「育児の悩み」「保護対象と居る事による緊張状態」「プレッシャー」などにより追い詰められていきます。
「今の私への最高のプレゼントは睡眠、寝かせてくれるだけで嬉しい状態」って人としてかなりギリギリの状態です。そんな中で自分の体や美容に気を遣うのは二の次、三の次になります。
・家事は手抜きでいい
・家族に協力をしてもらう
・1人の時間を作って自分をいたわる
無理しない事が夫への愛を枯渇させない方法になります。
【産後の夫の仕事】
産後うつ回避に必要なのは、父親です。
疲れ切った顔を妻がしていたら「今日妻は何食べた?」と聞いてみて下さい。
「今日ご飯何食べた?」と聞くと「子供が食べたもの」を答える母親は多いです。それだけ、子供中心に生活しています。母親が食べたものを聞くと、ちゃんとしたご飯すら取れていないこともあります。
夫は「父親」。「親」なんです。育児の当事者として「女の仕事」と丸投げ出来るのは「出産だけ」という事実に向き合って下さい。母乳も最初以外は「ミルクを作る」ことで男でも担えるんです。
だっこで赤ちゃんが泣いても、母親だって最初からフィットするように抱けた訳ではありません。人に抱き方を教えて貰ったりしています。父親も同じことが出来ます。
【産後うつ対策】
産後うつは女性だけだと思っていたら大間違い。頑張る男性ほど産後うつになりやすいです。
原因は、事前慣らしが足りずに環境変化についていけなかったり、思い通りにならない育児へのストレス。育児に関する期待から自分で「いい父親像」を作ってしまい、苦しむこともあります。妻が発症し、引っ張られるように発症する場合も。
症状は気分の落ち込みや不快感、気力低下、怒りなどの苛立ちが増してしまったりします。女性はホルモンバランスが原因に加わりますが、男性は純粋にストレスが影響してきます。
男性の産後うつは認知度が低く、サポート体制が整っていません。対策として、夫婦で認識を合わせておくことが大切になります。
・仲間をみつける
・自分の時間を作る
・産後うつについて話し合う
・お互いに頑張りすぎないと約束
赤ちゃんが関わるコミュニティにご夫婦で参加したりして、お互いに一体感を共有したり、知識の吸収を一緒に重ねる時間を持ってみて下さい。
【産後レス対策】
産後の問題と言えば、レス。これも個体差があります。コミュニケーションを大切にする習慣を身につけておくと、回避が可能です。
・目を見て会話
・二人だけの時間を確保
・こまめなスキンシップ
・産後レスについて話し合う
・「~してくれない」をやめる
スキンシップに関しては、「いってきます」や「おはよう」のキスでも良いし、手を繋ぐでも頭を撫でるでも、ハグでもいいです。マッサージもおすすめしておきます。女性はお洒落まで気を回せる精神的な余裕が出てきたら、女らしさの回復を目指してキレイになることが効果的です。